「主の家にわたしは帰り、生涯、そこにとどまるのであろう。」
2月の聖句 詩編23篇6節
ダビデ王は旧約聖書の中でも最も人気のある人として知られています。彼はイスラエルの第2代目の王様として戦争の絶えなかったイスラエルに平和をもたらし、国を繁栄させた人だったのです。しかしそんな彼の人生を振り返ってみますとそれほど甘くなかったことが分かります。彼がイスラエルの王として選ばれたのは幼いころのことでした。神様は背が高くスタイルもいいお兄さんたちより、小さなダビデをお選びになりました。その後、彼の未来は遮るもののない大通りのように見えました。しかし王に按手されて間もなくイスラエルの第1代目の王様であったサウルに追いかけられることになります。当時の王様サウルよりダビデの人気がはるかに上回っていたからです。サウル王はそんなダビデを殺してしまおうと思ったのです。数多くの試練の末にやっとイスラエルの王様となりますが、複雑な家庭状況により今度は息子に追いかけられることになります。またも逃走せざるを得ない状況に陥ってしまったのです。
そのダビデは次のように言っています。“主は羊飼い、わたしは何も書けることがない。主は私を青草の原に休ませ。憩いの水のほとりに伴い。魂を生き返らせてくださる。主はみ名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる”周りを見ても悲しいことやつらいことだらけでしたが、彼は神様に対する信頼を持ち続けていたのです。わたしたちの人生もそうではないでしょうか。理解できないことや到底受け入れられないことがあまりにも多いのではないでしょうか。その時、神様はわたしたちの頼りとなって支えてくださるのです。神様の支えがあるなら決して倒れることはないのです。