与えられたものに感謝する心
「天にいます神に感謝せよ、慈しみはとこしえに」
11月の聖句 詩編136篇26節
毎年の10月から11月の間に、豊年祭を初め、これまでの1年間の働きを記念する様々な行事が行われます。日本聖公会沖縄教区に属するわたしたち聖ルカ保育園も11月の中旬ごろに“収穫感謝礼拝”という特別な恵みの時間を設けています。
保護者の皆様が心を込めてご用意くださったかぼちゃやニンジン、ジャガイモ、トウモロコシ、白菜、大根などをもって、綺麗に積み上げて飾りを作るのです。わたしはそのたくさんの収穫物は見るだけで幸せな気持ちになります。色鮮やかな数々の果物や野菜に癒されているような気がします。その豊かさは幼い子どもたちにもきっと伝わっているでしょう。
収穫感謝礼拝が終わると、みんなで車に乗って、保健所や学校、交番などを訪ねます。聖ルカ保育園に来て“これは素晴らしい”と思ったことはたくさんありますが、収穫感謝礼拝後に3,4か所を訪ね、感謝の意を表すことはその内最高だと言っても過言ではありません。与えられたものを自分だけで楽しむのではなく、周りの人々と分け合う喜びを学ばせる大事な行事だからです。
わたしたちは自分一人の力だけでは生きて行くことができません。たくさんの人々の努力や勤めによって恵まれているのです。ただそれをよくも忘却してしまうのではないでしょうか。奥さんがいて、旦那さんがいて、子どもがいてついにわたしたちの幸せもあるのではないでしょうか。
すべての与えられたものに感謝する心豊かで素敵な11月となりますようにお祈りいたします。