名護聖ヨハネ教会 Nago St. John Church

教区主教 ダビデ 上原栄正   司祭 ドミニカ朴美賢
沖縄県名護市東江1‐1‐12 1-1-12Agarie, Nago,Okinawa
☎ 0980‐52‐2242(Fax兼用) 

2016年2月聖ルカ保育園だより~羊の幸せは…~

2016年02月01日 11:42

今月の聖句:詩編23:6b

「主の家にわたしは帰り、生涯、そこにとどまるであろう」

 大学生時代、2年2か月の兵役を終え、学校に復学していた24歳の自分は大人だと思っていたわたしは学費を自分で稼ごうと思いました。それで平日には学校の食堂で、土曜日には土方で学費を稼いでいたのです。しかし、1学期40万円ほどの学費の準備ができず、やむを得ず1年間学校を休むことにしたのです。その時、韓国の江原道にあるJesus Abbey(イエス修道院)というところで冬の1か月余りを過ごすことができました。その修道院は大韓聖公会の「Ruben Archer Torrey Ⅲ」司祭が開拓したもので共同体生活を行うところでした。この信仰共同体は経済的に自立するため、牧場や工場を営み、修道院に長期間滞在する人々はそこで仕事が任せられました。(滞在費はただです) 若くて元気に見えたでしょうか。“この人は力仕事が合う”と思われてしまい、すぐさま牧場に送られ、羊の番が任せられました。そこで羊の不思議が習性を初めて見たのです

 羊は目の悪い動物として知られています。最初にある羊が飛び上がって走り出したわけですが、一瞬囲いの中にいた100匹以上の羊たちが一気に走り出したのです。何匹かの小さな羊たちは転んで倒れていたにも関わらず、その羊たちを踏んでその上を走り回る羊たちの姿を見て聖書のみ言葉が思い浮かびました。「イエスは群衆が飼い主のない羊のように弱り果てて、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた」マタイ9:36。

 聖書は多くの箇所で人のことを羊にたとえています。羊たちだけでは泉水を見つかることも、牧草地に辿り着くこともできません。万が一先頭の羊が崖に向かって歩いているなら、そのお尻だけを見てついて行く後ろの羊たちの行方は…

 羊において一番安全で幸せな時は羊飼いのそばにいる時です。羊飼いは羊たちをおいしい泉水のところに導き、美味しい青草の野原へ導いてくれるからです。詩人ダビデが詩編23篇で歌っている歌詞の意味を少しでも理解できる素敵な経験だったと思います。

名護ヨハネ教会は日本聖公会沖縄教区に属する教会です。現在毎週日曜日の午前10時30分に聖餐式を捧げています。礼拝では洗礼を受けた方なら陪餐に与ることができます。まことの福音、イエスキリストを通してこの世に明らかにされた神様の赦しとみ摂理を共に分かち合い、また神の国に入るその日まで互いに励まし会い歩んで行くことを切に祈ります。

重要なお知らせ

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