天地創造の物語
キリスト教においてこの世のすべてのものは神様によって造られたものです。さらにすべてのものは神様の栄光を表すものとして造られ、その内人間は他の被造物とは異なって神様に形どって造られました。
人間は聖なる神様のみ手によって土の塵から造られ、神様ご自身の息(命)を吹き入れられ、神様によって生きる者となったと記しています。これこそ人間が持つ本来の価値(神によって生きる者)であるとわたしたちは信じます。
しかし、アダムとエバ(男と女=人)は食べてはならないと命じられた善悪を知る木の実を食べてしまいました。簡単に言いますと“善悪の判断の主体は神様であるが、被造されたものである人間が神様に等しいものになろうとした”ということです。これによって人間はエデンの園から追い出され、もともとの価値をも失ってしまうことになりました。(神様によって生きる者であるが、それが自分のために生きる者となる)
わたしたちの歴史というものがそれを立証しているのではないかと思います。絶え間なく起きている戦争、差別、暴力などは本来の姿(価値)を失った人間の姿を明らかにしているのではないでしょうか。